igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「奔流の海」 伊岡瞬



奔流の海 伊岡瞬

海沿いの町を訪れた一人の大学生。彼は夜な夜な街中を徘徊し、不審の目を向けられるが…。驚愕と慟哭の青春ミステリー



なんというか・・・
帯が・・・また煽るんですよ。

なにこの「きっと涙する」とか。
いつ泣くのかと思ったら終わった。

っていうか、どの登場人物にも感情移入できなくて。
どの人も非現実的っていうか。
あまりリアリティがない。
生活感がないともいえるかな。

親に半分殺されそうになった裕二だからこそ、
あんな生活感がないというか、感情がないような人間になったのか。
でも、酷いんだこれが。
親が子供を突き飛ばすの。
道路に向かって。ちょうどトラックとか来た時に。
当たりややらせてるんだね。
やらせてるっていうか、本人はやりたくないからできるだけ父親に
近づかないようにしてるけれど、父親の方が一枚上手っていうか。
何回も交通事故に遭ってて・・・ちょっと気の毒すぎた。

それにしても自分の出生のカギを握る品物を
持ってたなんて。まだ1歳にもなってなかったのに。

それは少し都合がよくないかい??(笑)

そういう上手くいきすぎ感が否めず、読書の波に乗れませんでした。

「終わったー」というただの報告。

やっと決算が終わりました(TдT)

本は読んでるんだけれど、ブログアップする気力がありませんでした。

我が社は税理士を立ててないので(数年前までは立ててましたが)
決算業務はわたし一人でやってます。

疲れたー。

なんか変なループに迷い込んでしまって、脱出できないかと思った。
でも、ようやく終わりましたのん。

今週の日曜日(22日)は田植えもありまして、体力尽きてました。

よく、テレビでは田植えというのは、田植え機に乗って植えて・・・と
いうスタイルを流してますが、ちゃんと田植え機に乗っている人に
苗を渡す係りというのがいます(わたしのこと)。
苗がないと植えられない。

それがまた重いんだ。

田植えも終わって決算も終わって・・・

はーーーーーーーーーーーー

と。

疲れた。
気づけば月末だし(笑)

本当に休む暇ない。


江口さん



去年、秋田に来ていた江口寿史さんの「RECORD展」
日曜日、行列の番組で東野幸治さんがサイン色紙もらってたなぁ。
超うらやましかったんですけど(笑)

「聖女か悪女」 真梨幸子



聖女か悪女 真梨幸子

結婚パーティーの最中、カリスマブロガーの月村珠里亜が倒れ、昏睡状態に。カウンセラーの麻乃紀和は、死んだ息子を陥れた珠里亜に復讐を果たすべく、彼女の身辺を調べ始める。そんな折、四谷の超高級マンションで発見された8体の惨殺死体。紀和が辿り着いたのは、六本木のマンションで8人の子供たちが監禁された“モンキャット事件”だったー



真梨さんの本ではこのくらいじゃ驚かないっていうか・・・
変な耐性がついてしまいました。

でも、面白かったですよ。
このくらい過激でも、なんっか・・・真梨さんだと読めるっていうか。
結構残虐なシーンもあるし、ひどいシーンもあるけれど。

確かに財政界の大物とかいたら多少のことは握りつぶしそうだな。
そういう面では、下っ端の一生なんてモロい(TдT)

タイトルの聖女か悪女か。とのことでしたが、
やっぱり「彼女」のことでした。

っていうか、「彼女」以外、「聖女か?」なんてつかない。
彼女以外の登場人物はALL悪女だったので(それもひどい)

ってことで、聖女に見えるような女性が要注意なのかな。
真梨作品に限りですが。

「不村家奇譚」 彩藤アザミ



不村家奇譚 彩藤アザミ

「水憑き」の血を受け継ぐ不村家では、数代に一度、生前に躰を「お納め」した子が生まれる。人智を超えた才気を授かることから、一族繁栄の兆しとされていたが、一方その陰では、常に、ある怪異の存在が蠢いていた。「あわこさまは、不村に仇なすものを赦さない」。脚のない天才児、狗神遣いの少女、生首で生き存える双子のきょうだい…。あわこさまの正体、不村家を襲う悲劇との関係とはー。一族に受け継がれる異形の血脈。それは、忌むべき業か、或いは神が与えし恩寵か。頽廃と禁忌が織りなす、危険すぎるホラーミステリ。



なんかね、津原泰水さんのイメージに似てるかなぁ。
こういう・・・昔っていっちゃアレだけど、こういう奇形児は・・・いたよね。
そういう子が生まれると、神さまの子とかって言われたんじゃなかったっけ??

今は人間も随分ドライになったので、お腹の中でわかると中絶する選択も
あるとか。確かに育てるほうは大変だろうなと思います。

不村家以外の健常者が不村の家の敷居をまたぐと、「あわこさま」に食べられて
しまうとこのこと。

本当に食べるんだもん。
怖いよ。

だんだんと昔から現代へと進む不村家の人々。
友人と一緒にいたいがために、自分の舌を裂いて、非・健常者になった彼は
執念の人っていうか。この人はこの人で怖いね。

結果的には愛一郎が生まれて死ぬまでにあった不村家の人々の
話ってところでしょうか。
彼が一番聡明で、不村家のシンボルっぽかったな。

「私がいないクリスマス」 加藤元



私がいないクリスマス 加藤元

家族だから、嘘をつく。突如として宣告された進行癌。三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。終始ツキのなかったこれまでの人生。朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた父親のことを思い出す。嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。現代版「クリスマス・キャロル」がここに。泣ける、笑える、面白い!すべてを堪能できる作家、それが加藤元



入院記録っていう気もしないでもないけれど(笑)
癌がわかり、年末年始入院することになるんだけれど。
ちょうど時期はクリスマス。

自分が子供のころを思い出し、そこから不思議なこととかも思い出す。
クリスマスには必ず帰ってこなかった父親。
「お父さんは日本支部のサンタさんなんだ」と。
それを信用してた育子。

しかし、本当の理由が今(30歳)わかる。
優しい嘘だよなぁ。
でも、この本には嘘が飛び交う。

母親は正直だけれど、正直なのがいいとは限らないしね。

それはそうと、わたし個人の話をするならば、
会社の人にはお見舞いに来てほしくないです。
入院中よ。もうボロボロだし。
しかも、癌で・・・
勘弁してほしい(^^;)

夢(?)で鈴木医師に扮した上行結腸たよかったです(笑)
いい味出てました。

「マイクロスパイ・アンサンブル」 伊坂幸太郎



マイクロスパイ・アンサンブル 伊坂幸太郎

どこかの誰かが、幸せでありますように。失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。
付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司……。
でも、今、見えていることた?けか?世界の全てし?ゃない。優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!
猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!



元々は猪苗代湖での「オハラ☆ブレイク」用の小説だったようで・・・

でも、こうしていっきに読める機会がもらえたというのは嬉しいですね。

たぶん、みなさん同じ感想を持つとは思うけれど、謝罪のプロ
門倉課長がものすごく実はいい人で・・・宝くじで1億あたったものの、
ちょうど子供の臓器移植のニュースを見て当選金をすべて寄付しちゃう。

で、言うには「当たるかどうかのわくわく感がだいご味で・・・」と。

確かに宝くじ=妄想する権利を買う。

だからね。

マイクロスパイの方は多少分かりづらかった。
だからこそ、逆にこっちの方がオハラ☆ブレイクに行った人は
分かるのかなーと思ったり。

ガリバー的な要素があったから、マイクロスパイなのかな?

そして、松嶋くんがだんだんと成長していくのが読んでて
よかったかも。

「ゴールデンタイムの消費期限」 斜線堂有紀



ゴールデンタイムの消費期限 斜線堂有紀

小学生でデビューし、天才の名をほしいままにしていた小説家・綴喜文彰は、ある事件をきっかけに新作を発表出来なくなっていた。孤独と焦りに押し潰されそうになりながら迎えた高校三年生の春、綴喜は『レミントン・プロジェクト』に招待される。それは若き天才を集め交流を図る十一日間のプロジェクトだった。「また傑作を書けるようになる」という言葉に参加を決める綴喜。そして向かった山中の施設には料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の、若き五人の天才たちがいた。やがて、参加者たちにプロジェクトの真の目的が明かされる。招かれた全員が世間から見放された元・天才であること。このプロジェクトが人工知能「レミントン」とのセッションを通じた、自分たちの「リサイクル計画」であることをー。




元・天才と言われた人たちが、AIと協力して天才に戻るべく
国(?)が用意したプロジェクトに参加するって話なんだけれど、
綴喜のように劣等感丸出しの人もいれば、
「自分はAIの力を借りなくても天才」という人もいる。

しかし、先の先の先まで見通せちゃうAI(ここではレミントン)って気持ち悪いなぁ。


とある事故がきっかけで、4作目の小説が書けなくなった綴喜。
しかし、彼はレミントンとの共作で小説を書ける喜びを思い出していくわけです。

他にもレミントンとの共作で料理にうまさが出てきた真取。
レミントンとの共作で画力がついてきた秒島。

自分の中の何かを失っても、元天才から「元」を取りたい。
このままでいたくない。もがきたい。
そういうのは伝わりました。

このままで終わるのかなーと思ったらラストどっかん。

それでも、割といい終わり方になったかなと思います。
綴喜は綴喜でちゃんと考えたんだなと。

「SRO Ⅸ ストレートシューター」 富樫倫太郎



SRO Ⅸ ストレートシューター  富樫倫太郎

SROの尾形洋輔は息子の審判を前に落ち着かない。その上、妻の敏江が新興宗教にはまり多額の寄付を行っていることが発覚。教団には不穏な噂が後を絶たず、尾形は公安から潜入捜査を打診される。そして最凶の連続殺人鬼・近藤房子の次なる狙いは…。「私のために殺してもらいたい人間がいるの」SRO最大のピンチ、大波瀾の第9弾!



ものすごく面白かったです。

なんというか・・・予想の斜め上を行き過ぎる展開に・・・
多少予想しながら読むワケですが、ラストなんて
本当に本当に本当にまさかこんなことになろうとは!!!!

なんで?
どうして??
この先どうなるの??

「大波乱、怒涛の結末を見逃すな!」

この帯にいつわりなし。

そこまでは、殺し屋東郷のパートと、房子弟子を育成中のパートと
尾形家と新興宗教のパートと、いつものSROのパートとあって、
賑やかだったんだけれど、それがラストに一気に東郷と尾形家と
SROが一緒になって、事件解決!!

あれれ?房子のパートは?

と思ってたんだよねー。

そしたらエピローグになんっと!!!
弟子の成長はめざましすぎるのです。

早く次読みたい。
このシリーズも長いけれど飽きないなぁ~。
でも、次は偶数巻だからなぁ・・・

偶数巻だとしても、沙織やら純一やら気になるところは
沢山あるのでやっぱり早く読みたいです。

「北緯43度のコールドケース」 伏尾美紀



北緯43度のコールドケース 伏尾美紀

博士号取得後、とある事件をきっかけに大学を辞めて30歳で北海道警察に入り、今はベテラン刑事の瀧本について現場経験を積んでいる沢村依理子。ある日、5年前に未解決となっていた誘拐事件の被害者、島崎陽菜の遺体が発見される。犯人と思われた男はすでに死亡。まさか共犯者が?捜査本部が設置されるも、再び未解決のまま解散。しばらくのち、その誘拐事件の捜査資料が漏洩し、なんと沢村は漏洩犯としての疑いをかけられることに。果たして沢村の運命は、そして一連の事件の真相とは。第67回江戸川乱歩賞受賞作!



乱歩賞~(´∀`)

面白かったです。
正統派というべきか。

自分の父親が認知症??
妹から言われた言葉が気になるも、お父さんはそうでもない・・?
親が認知症になるというのはやっぱりショックかもしれません。


それが最後にどーんとくるとは。
仕掛けてるねぇ。
伏線がそっちにあったとは全く気付かなかった。
っていうか、気づかないよね。こればかりは。
日常生活してるとわからないと思う。


でもって、奈良さんがとてもいい上司で。
こんだけいい上司に最初から恵まれるというのはなかなかないことです。


生安に移ってからの沢村の仕事がよくわかりませんでした。
そっちに関しては雑だったかも。
でも、刑事課時代の事件の描写は丁寧だったな。


犯人が起こした殺人事件はもう身勝手の一言に尽きますが、
こういう人もいるんだろうなー。
なんだか、イヤな人だった。

「看守の信念」 城山真一



看守の信念 城山真一

第一話「しゃくぜん」釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか?第二話「甘シャリ」刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。これは故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが…。第三話「赤犬」古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして?第四話「がて」窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。しかし、その女性は実在していなかったー。第五話「チンコロ」「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。差出人は元受刑者か。そして、投書に隠された意味とは?骨太の人間ドラマ×驚愕の刑務所ミステリー。

目次
しゃくぜん/甘シャリ/赤犬/がて/チンコロ



続編がでたぞ(・∀・)


プロローグとしては、火石がちょうど顔に傷を負って救急車で
運ばれたシーンからスタート。
顔の傷は一体なにが原因で???

と、思ったら普通の話になってて・・・
きっと最後に何かが・・・と思ったらその通りだったのですが。
しかし、思ってたのとは違ってた。

仕掛けるなぁ。この作家さん。うまいなぁ。うーーん。


今回もどの話も面白かったのですが・・

BOOKデータベースにも書いてますが、人間ドラマなんだよね。
ミステリーというよりも、人間ドラマ。
とても面白いです。

「甘シャリ」とか、いかにも刑務所の話らしくてこれだけ
ちょっと毛色違ってて、読んで「バカだなぁー」と思うんだけれど。
執念がものすごくて・・・(笑)

あとは、出所してからの就職問題とか。
やっぱり一度刑務所に入ってしまうとそこからの再起というのは
本当に周りの理解がないと難しいっていうか。

火石の身内問題というのも並行しながらの今回の話。

そしてあのラスト。

読み応えあったなぁ。
でも、この設定的にやっぱりそうそう続編が出るものでは
ないんだろうけれど、もう少し刑務所内での人間ドラマを読みたいです。